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介護予防

介護予防とは

「介護予防」

★ 今、世の中では生活習慣病予防や介護予防という言葉を良く耳にしますが、ここでは介護予防とは
 何なのか?その疑問にお答えいたします。
 
★ 介護予防とは!
ひとりひとりが、介護を必要とすることなく自分らしく生きることを実現する手だて》
介護予防は老化そのものの予防です。人は誰でも歳をとり老化現象が起こるのは当たり前なのですが、個人の意識や努力により老化スピードを遅らせることは可能です。例えば老化に伴う筋力の低下などは、何もせずにずっと家の中だけにいれば、ますます筋力が低下しそのうち歩けなくなり寝たきりになるかもしれません。しかし散歩などの運動週間を日常生活に取り入れることにより筋力の低下を遅らせる事は可能です。このようなちょっとした心がけ1つが介護予防です。

ポイント

  1. 高齢者の7割以上が自立した元気な生活を送っている。
  2. 介護予防には2つの意味がある。介護予防と介護度悪化予防。
  3. 筋力向上トレーニングだけが介護予防じゃない。
  4. 西暦2050年には、日本の人口は約9600万人(現在1億2800万人)高齢化率38%になる。
  5. 要介護者の実に3人に1人は認知症である。

解説

1 > 65歳以上の高齢者の約7割以上の方が元気に日常生活を送っています介護保険料から見ると、2割の方が8割の方の介護保険料を消費していることになります。思いもよらぬ疾病などにより介護を要する状態になってしまった方は別としてこのままで良い訳はありません。ある専門家から言わせると究極の掛け捨て保険と言われるのも無理ありません。
 
2 > 介護予防事業では、一次予防事業(65歳以上の全高齢者が対象)と二次予防事業(基本チェックリストで把握)があります。一次予防事業は(ポピュレーションアプローチと言います。)自らが健康づくりや介護予防教室などに参加し介護予防普及啓発事業なども共に行っていきます。二次予防事業は(ハイリスクアプローチと言います。)基本チェックリストで抽出されたリスク対象者に対して介護予防プログラム等を提供します。どちらの事業も要介護状態にならないようにする事を目的としています。また、本人のやる気がなければ事業として成り立たず、そのためには地域包括支援センターや民生委員等の支援や持続性のあるかかわりが必要です。もう1つの介護度悪化予防は、要支援・介護状態になってもあきらめる事無く、最低限現状維持を目標としその方の有する能力と自分らしさの生活が出来るように支援をする事により在宅生活の継続を目的とします。また、施設入所をされている方でもその方の有する能力を維持し、今より要介護状態が悪化することのないように支援することにより、その人らしい生活やQOLを高めていくことを目的とします。
  
3 > 介護予防=筋力トレーニングだと思っている人は多いと思います、特にこの業界の人ほどそう思っているかも知れません。介護予防とは自分らしく生きることを目的にしておりますので筋トレをすれば良いと言うことではありません。介護予防プログラムは一般的に、運動器の機能向上/認知症/低栄養/口腔機能/うつ閉じこもりプログラムなどがあります。
 
4 > 現在の日本の高齢化スピードは、欧米諸国にくらべても飛びぬけて早いわけでもありません。皆さんご存知のとおり日本は世界一の長寿大国です。では何が問題なのか?それは少子高齢化だからです。諸外国も日本と同じように高齢者が増加していますが、その反面若い人口も同じく増加しているので日本ほど深刻ではないのです。このまま行きますと近い将来、消費税20%・介護保険料20歳以上から徴収・自己負担3割なども現実的になってきます。そのようにならないためにも、どうせ長生きするなら元気で長生きを一人ひとりが心がける事により財政破綻する事無く健全な国民生活が継続出来るのです。
【キーワードは:ピンピンコロリ】
 
5 > 現在、要介護認定者の約3人に1人が何らかの認知症状を持っていると言われています。これから団塊の世代の方々が徐々に介護を要する状態になった時、今以上に認知症の高齢者が増えることになります。また原因の一つは(脳卒中等の疾患は除く)定年後高齢期に入ってくると社会的関わりが薄れ家族以外の人との関わりの機会もあまり無く1日を家で過ごす事が多くなるなどの一種の閉じこもりが大きな要因になります。一般的に、認知症=アルツハイマー病=治らない、との認識が知られていますがアルツハイマー病になっても社会的関わりや運動・薬物療法などにより進行を遅らせることが出来ます。また、未然にアルツハイマー病にならないように日ごろから様々な人とのお付き合いや運動、知的機能を使った日課作りなどを行い少しでもリスクを減らすことが重要です。
 

予防に関する対策の内容

1.低栄養(低栄養になる要因)
現在、要介護状態になる原因の第2位は高齢による衰弱です。実はその多くは栄養状態の 改善により予防できると言われています。例えば一時話題になりました、きんさん・さんを見てみましょう。話題になる前は、家の中だけの生活が多く活動量が少なく認知症状の傾向が見られたそうです。しかし話題になりたくさんの方々とれあい活動量の増加に、食事の量も増え栄養状態も良くなり皆様ご存知の通り認症状を疑わせることもなく、ギリギリまで自力歩行を行っていました。実は、栄養状態の善というのは、単に衰弱回避ではなく「転倒・骨折」・「認知症」の予防にも大きく関しています。下記では、低栄養になる原因上げてみました。

①咀嚼機能が低下し食物摂取のバランスが崩れる。
②75歳を過ぎてもコレステロール値を気にするが為に動物性タンパク質や油脂類の摂取を控えてしまう。(特定の疾患がない場合)
③高齢者世帯・高齢者単独世帯の場合に多く見られる傾向とし、あり合わせや簡単な食事で済ましてしまう場合が多く栄養バランスが崩れる。
④日常生活の活動量が低下し、お腹がすかないため食事を抜いたりお菓子で済ませてしまう。
⑤1日に5種類以上の薬を飲んでいるなどもリスクの1つです。
☆上記以外の原因もありますが、ここでは改善や予防をするためにどのような方法があるか考えてみたいと思います。
【考えられる対策】
①食事内容の日記を付ける。(自分の食事の癖を見つける)
②10種類の食品を意識して摂取する。【①肉 ②魚介類 ③卵 ④大豆・大豆製品 ⑤牛乳・乳製品 ⑥緑黄色野菜 ⑦海藻類 ⑧いも類 ⑨果物 ⑩油を使った料理 ※1日大さじ1杯】
③肉:魚:野菜=1:1:1の割合で1週間のメニュー作りをする。
④歯や合わない入れ歯などを治し、口腔状態を良い状態に戻す。
⑤自治会や地域包括支援センターなどで開催する料理教室&食事会で1週間の献立作りをみんなで考える。また、表にして献立どおりに作れたら○を付けていく。
⑥活動量を増やすため、運動する週間を身に付けていただく。
⑦かむ力を向上させるため口腔機能体操を毎日行う。
⑧食欲がないときの対策として、ご飯は残しおかずを食べるようにする。

2.転倒予防・筋力向上(転倒する要因)
高齢期になってからの転倒は、その後の余命に大きく影響をもたらします。例えば、転倒により大腿骨頚部骨折をしてしまい車椅子生活になる方や、頭を打ってしまい後遺症が残る方など、上げたらきりがないほど転倒一つで生活環境が大きく変わります。また、一度転倒骨折などをしてしまうと、そのものが完治をしても転倒による恐怖で外出などを控えてしまい閉じこもりぎみになり最終的に下肢筋力がもっと弱ってしまい転倒のリスクと閉じこもりによる、認知症の危険が大きくなってしまいます。これらの事を転倒後症候群と呼んでいます。
≪転倒のリスクファクター(内的因子と外的因子)≫
①循環器系(起立性低血圧等)
②パーキンソニズム
③筋骨格系(変形性膝関節症等)
④視覚系(視力低下・白内障等)
⑤薬物(睡眠薬・精神安定剤・抗うつ薬等)
⑥身体機能(下肢筋力低下・平衡機能低下等)
⑦環境(段差・滑りやすい床等)
☆上記のような内的・外的因子が転倒の危険性を上げています。また、要介護になる原因の第3位は、転倒による骨折等になっています。
 【考えられる対策】
①入浴や食事後の血圧低下に気をつける。
②水と塩分を十分に取り、血液の循環を良くするために軽い運動をする。
③立ち上がりや歩き初めに十分注意を払う。
④障害物や曲がり角に印をつけたり、明かりの調整を行う。
⑤薬の飲み合わせを考える。(医師に相談する)
⑥筋力向上を目的とした運動を習慣づけていく。
⑦住宅改修や福祉用具などを用いて転倒リスクを軽減する。
※上記の中で最も転倒の危険度が高いのは筋力の低下です。これを防ぐためには日々の生活の中で運動する習慣を身につけるのが一番です。また、地域で開催される転倒予防教室などへの参加も効果的です。
 
 .認知症(認知症になる要因)
認知症は、おおよそ大きく2つに分かれます。1つは脳血管障害、2つ目は脳変性疾患いわるアルツハイマー病やレビー小体型認知症などに分かれます。1つ目の脳血管障害は、最近言われている生活週間病の一部と扱われ、食事や運動、薬物療法などでリスクを軽減することが可能になってきました。2つ目のアルツハイマー病は、近年その原因が分かって来たのと同時に予防に関しても考え方が進んできました。数年前までは、予防なんて出来るはずがない、効果は証明出来ないと言う学説が多く定着していました。しかし近年多くの科学者知的アプローチ、運動アプローチ、社会参加型アプローチなどを行い認知症状の進行を遅らせたり認知症の発症リスクを軽減したりなど、様々な科学的根拠に基づいた易学的データを集め、予防と言うのは効果があると証明されてきました。もちろん薬物による認知症状の行抑制には効果は認められています。ここでは、日常生活において心がけ一つで認知症のスクを軽減させることが出来るのかを説明したいと思います。
≪認知症の予防と対策≫
認知症の初期症状に低下する3つの機能があります。これらを日常生活で意識をして鍛えて行きましょう。
1.注意分割機能(2つのことを行うときに同時に気を配る能力)
2.計画力(新しいことをする時に、段取りを考えて実行する能力)
3.エピソード記憶(体験を記憶して思い出す機能)
 【予防対策】
①家族以外の方との交流を持つ。
②運動習慣を取り入れる。
③買い物の順序を計画したり、囲碁や将棋・麻雀などを行う。
④料理をする時、一度に何品か同時に作ってみる。
⑤計算などをテキパキこなす。 
⑥DHAやEPAを含む魚類を食べる。
⑦75歳を過ぎたら粗食より高栄養食に切り替える。
⑧認知症予防教室などに参加してみる。
※認知症状を発症するおおよそ7年前ぐらいから、軽度認知障害(MCI)の症状が出てきます。
自分ではもちろん自覚がないため、周りの人たちがちょっとした変化に早目に気付きそれなりの対応をすることにより進行を遅延させることが出来ます。また、自分はならないと思っていると気が付いた時には重度化しているかもしれません。 
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